土地選び。敷地の間取りへの影響
敷地の環境、状況で間取りへの影響が変わります。
解り易いのは、日が当るかどうかですね。風が抜けるかどうかも影響が大きいです。逆に風が強すぎるのも住み難いですね。日の当たる環境、風が通る環境などは敷地のある場所の環境に影響されます。
敷地をよく観察し、環境、状況を把握する必要があります。でも、状況を把握する時期にはいろいろと問題があります。
それは、夏と冬では違いが大き過ぎるからです。春と秋でも違います。1年を通して敷地の環境、状況を観察できれば良いですが、そんな時間的余裕がないのが現状だと思います。
近所の方に話しを聞いて、大体の状況を把握するのが精一杯のことになると思います。後は、カンですかね。一生住む可能性が高い場所なので、あまり、冒険はしたくありませんが仕方ないですね。
環境と共存できるか。敷地の状況がどうかに目を向けましょう。
敷地に接している周りの状況によって、間取りや日の入り方が変わってしまいます。近隣の状況把握がとても大切です。
住宅地であれば、隣の家、裏の家、前の家、道路、歩道などがあります。
今、家を建てようとしている敷地に接しているお隣の状況が大きく影響します。
敷地の前に家があれば、冬、南からの日が入るかどうかが気になります。
南側に道路があれば、人通りや車の交通量が気になるでしょう。公園があれば、目線や子供の騒ぐ声なども気になると思います。川や池があれば、蚊などの虫の発生も気になります。蚊が多くて刺されまくりでは、大変ですね。
歩道があれば歩き易いでしょう。でも、歩道がある程の道だと、交通量が多かったりします。車の音が気になりますね。
公園があれば、音の問題はありますが、借景として緑を楽しめたりします。
にぎやかなことが好きな人は、公園で遊ぶ人達を見るのも楽しいでしょう。
又、お子さんがいらっしゃれば、ちょっとした時間でも、遊ばせることが出来ます。
借景という意味ではお隣の庭や田んぼ、畑なども季節の移り変わりが楽しめます。価値観の違いがありますので、一概には言えませんが、敷地を取り巻く、環境、状況によって家が受ける影響や楽しみ方が変化します。
悪い影響は受け難いように、楽しい、良い影響は取り込めるように、間取りを考えたいですね。敷地を選ぶ時には間取りに影響がありますので、間取りを踏まえた敷地選びをしたですね。
お隣ということで考えると、隣の家の窓の位置も気にしたいです。建替えられてしまえば、無意味になってしまいますが、リビングとリビングが向かい合わせになったり、キッチンで料理をしている奥さんと目線が何度も合うようだと、ちょっとイヤですよね。覗かれているみたいで。「相手も覗かれてる」ときっと思ってしまうでしょう。お互いに覗く気がなくても、気になりますよね。
間取りを考える時に影響が出てきますので、お隣の窓の位置はチェックしましょう。敷地を選ぶ時には、間取りに影響があることをお忘れなく!
間取りへの影響ということですと、道路の傾斜や敷地と道路との高低差なども影響します。
多くの場合、道路と同じくらいの高さの場所が、敷地への侵入路になります。
駐車場と玄関がくる位置ともいえます。玄関の位置がほぼ決まってしまいますので、間取りへの影響が大きいですね。南側か北側かで全然違います。
道路 = 駐車場+玄関であり、間取りと直結しています。
(考え方で変わります。例外もあります)
道路と敷地に高低差があると、半地下の駐車場や敷地の土を掘り下げて、道路と平らにした駐車場などを作らなければならなくなります。敷地選びの、一つのポイントとなります。
又、側溝や水路などがある場合も注意が必要です。敷地に入るためには、それらに蓋をしなければなりません。許可が必要だったりするので、敷地を購入する前に確認しましょう。水路の蓋によって敷地への侵入路が決まってしまいます。
日照という意味では、ビルなどの背の高い建物が建ちそうな場所なのかも気にする必要があります。家を新築して数年で大きなビルが建ち、たちまち日影では、泣くに泣けません。
どういう場所なのか、どんな建物が建ちそうなところなのか、把握が必要です。近隣にどんな建物があるのか。用途地域などにも目を向けましょう。
又、敷地が狭く、南からの日照があまり期待できない場合は、2階リビングなども視野に入れながら、敷地購入を検討した方が良いと思います。
住宅地ですと2階建が多く、2階であれば日が入るという敷地も多いと思います。小型な住宅用エレベーターもありますし、将来のリフォームも視野に入れながら考えた方が良いと思います。
多くの方は80歳近くまで、階段の昇り降りが出来ると思います。2階リビングで、「日の入る生活」を考えても良いのではないでしょうか。
2階リビングは風も入り易いので、大いに検討の余地があると思います。
問題は庭が取れないので、広いベランダを考えなければならないということと2階への昇り降りが面倒くさいかどうかでしょうか。
上記のように「土地選び」にはいろいろな問題が山積みです。全てをクリヤするのは、多分不可能です。良い場所、良いところと探し回るのも必要ですが、程々にしないといつまでも定まらないということになってしまいます。
妥協点を模索することも必要です。どこまで妥協できるかは、良い間取りができるかにもよると思います。間取りを踏まえた土地選びがしたいですね。
●これから家を新築される方へ
日照については、最低1日、朝昼晩敷地に出向き日影の状況を確認しましょう。季節によって違うので、出向いた時によって違いますが、自分の目で日の当り方を確認した方が良いと思います。因みに、日本の夏は78度程度、冬は30度程度が太陽高度です。三角定規を持って敷地に行って見ましょう。
方位磁石が必要ですが、南を向いて三角定規を目線の高さで見てください。
他の建物が見えるようであれば、その場所は日影になります。(日影にならない場所はかなり広い敷地だけですね)
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、敷地を自分だけでは決めないということです。人が変われば見方が変わります。プロが見れば、ダメ土地も工夫次第で、とても良い土地に変身します。敷地を正確に把握し、適切なアドバイスをしてくれるプロを探しましょう。
土地選びでお困りの方を対象に「自分らしい家造り相談窓口」を開設しています。この土地にどんな大きさのどんな間取りの家が入るかとか、駐車場や庭、倉庫などがどの位の広さ取れるかなど、ご相談に乗っています。
詳しくは下記アドレスにアクセスしてください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~youkiss/tanti/homekarutya_2.htm
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